長野県小諸市
この地域の『数多くの美しさ』をワインを通じて表現していきたい。
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この地域の『数多くの美しさ』をワインを通じて表現していきたい。

長野県小諸市

Mille・Beaute’(ミリ・ボーテ)
長野県小諸市大字菱平1072-2
代表者 中根 靖
千曲川ワイン倶楽部、小諸ワイングロワーズ会員
品種 シャルドネ、メルロー、カベルネフラン、ソーヴィニヨンブラン
2012年 埼玉県川越市より長野県小諸市に移住
2015年 埼玉県公立高等学校教員を早期退職
     日本初の民間ワインアカデミー、千曲川ワインアカデミー入校
2016年 ヴィラデストワイナリーにて醸造研修
2019年 ファーストヴィンテージ シャルドネをリリース

高校の数学教師を早期退職し、ワインの世界に飛び込んだ中根さん。移住のきっかけから今後の展望まで、様々な角度からワインづくりへの思いをお聞きしました。

広く景色がよく、涼しいところへの移住を思い描き、縁あってこの地に。

-高校の数学教師をしながら、40代の頃に地方移住を描かれ、50代で移住されたということですが、そのきっかけを教えてください。

もともとドライブが好きで、長野県、新潟県にはよく行っていました。もっと遡れば学生の頃からバイクであちこちツーリングしていて、軽井沢や小諸市も通って、ソロキャンプなんかもしていました。そういう経過もあって、このあたりには馴染みがありました。

そんな中、埼玉県の自宅周辺の宅地化が進み、少し息苦しさを感じてきたこと、体調を悪くしたこともあって、広く景色がよく、涼しい所に住みたいという気持ちになりました。移住をするなら、馴染みがあるところがよいと思ったのが、おぼろげな最初のきっかけです。

その後、縁あって2012年、小諸市に移住することになります。妻も田舎で暮らしてみたいという思いがあったので、家族の理解もありました。

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ワインの世界に魅せられ、ともに学んだ友がいる心強さ。

-ワインの道に進むことになったきっかけを教えてください。

小諸市に移住後、3年間は大宮の学校に新幹線で通いながら教員を続けていました。そして、体が動くうちに次のステップに進みたいという思いがあった中で、玉村豊男さんの千曲川ワインバレー構想に感銘を受け、千曲川ワインアカデミーが開校されることを知り、ワインの道に進むことを決心します。

アカデミーのカリキュラムが平日でしたので、皆さん不退転の決意で受講されていたと思いますし、私もこのタイミングで教員を辞めることになります。

アカデミーでは、主催している玉村さんのワインの世界観から勇気をもらいながら、第一線で活躍している専門家の先生の話を聞き、ワインづくりのノウハウを教えてもらいました。このような機会を得られたことは今でも感謝しています。また、一緒に学んだ仲間がいるということは心強く、今でも横のネットワークがあることは、貴重な財産になっています。

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この地でよいぶどうを育てれば、よいワインができると思えた。

-実際に農業を始められ、初めてワインをリリースされたときの感想を聞かせてください。また、小諸市に住まわれて、感じる魅力を教えてください。

2015年に畑を借りることができました。耕作放棄地であったため、秋に整備を始め、2016年の春に苗を植えました。今でもその頃のことは鮮明に覚えています。苗を入手するのには大変な苦労がありました。苗屋さんから2年後だったら用意できると言われていましたが、運よく行き先がキャンセルになった苗数百本を仕入れることができました。その時植えたのが、シャルドネとメルローで、その後にカベルネフラン、ソーヴィニヨンブランを植えることになります。

ファーストヴィンテージは、2018年のぶどうを使い、2019年の5月にリリースしたシャルドネです。若い木なので期待はしていなかったですが、自分で口にしたとき、“なかなかいけるな、結構うまいな”というのが最初の印象でした。周りに受け入れられるか不安がある中、お世辞もあると思いますが、友人や知人、酒販店の方からも“なかなか”という声をいただきました。この地でよいぶどうを育てれば、よいワインができるという確信を得ることができました。

小諸市の魅力は、素晴らしい風土です。夏は爽やかで、晴天率がよいですし、冬は寒いですが、しのげるので苦になりません。また、どこに行っても綺麗な景色があり、高原野菜も果物もとても美味しいのです。もともと山が好きでしたし、自分の登った山が見えるのも魅力があります。

畑の土壌は、浅間山の火山灰も混じる先人たちが起こした畑の土の下、40~50cm掘ると粘土質の地層が出てきます。地形的には浅間連峰から伸びている小さい尾根筋が高台のようになっており、両サイドからの水はけがよいため、風も抜け、ぶどう栽培にはよい環境が整っていると思います。

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冬から春ではないけれど、手をかけたぶどうが応えてくれる。

-農業への思い、ワインづくりへの思いを教えてください。

ぶどう栽培は、結構苦しいことも少なくありません。ただ、努力すれば結果はついてきますし、怠ればそれ相応となります。農業全般に言えることだと思いますが、収穫は一番の魅力で、厳しい冬から春ではないけれど、手をかけ、応えてくれることに大きな満足感が得られます。それと、前職の名残りかもしれませんが、私は幾何学模様のぶどう畑のきれいな景色が好きで、そこにも魅力を感じています。

ワインの醸造は信頼できる醸造家に任せていますので、私はよいぶどうを育てることで、よいワインにすることを思い描いています。栽培については、問題があればその都度対処していて、試行錯誤の連続です。できるだけ樹形、枝葉をよい状態に保つことに注意していますが、すべてにおいて改善しながら取り組んでいます。まだまだ勉強の段階です。

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よりよいものをつくっていくことで、地域の発展も。

-最後に、今後のチャレンジを教えてください。

小諸市にはぶどう畑が増えてきましたし、ワイナリーもできてきて、市民の方が触れる機会も多くなりました。私が作業をしていると、散歩中に声をかけてくださる方もいます。肌感覚ですが、この地域では少しずつワインに親しむ文化が広がり、消費につながっているのではないかと思います。それと同時に、私たち生産者、醸造家はそれを裏切らないよう、よいものをつくっていかなければいけないと思いますし、そうしなければ発展はないと思います。

自身の展望としては、一人で作業できるキャパも限られますので、ほ場はこれ以上広げず、丁寧な栽培をしていきたいと思います。また、販売にも力を入れて、「Mille・Beaute’(ミリ・ボーテ)」というブランドを知ってもらいたいです。現在は、小諸市をはじめ県内のワインに馴染みのある地域にしか出荷をしていませんが、販売範囲を広げていきたいと思っています。また、ショップを併設した貯蔵倉庫を建設しました。この場所を収穫ボランティアなど、ミリ・ボーテを応援してくださる皆さんの集える拠点としても活用していきたいと思っています。

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編集後記

教員時代の教え子さんには、移住したことをあまり伝えていないそうですが、調べて訪ねてきた卒業生とワインを楽しみ、畑仕事を手伝ってもらったことがあったそうで、当時の信頼関係をうかがい知ることができました。理路整然とインタビューに応じてくれましたが、その口調はやさしく、素敵な笑顔が印象的な中根さん。これからの活躍がますます楽しみです。

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【編集】
柴崎尚実 I 農林課
小諸市内のワイン用ぶどう振興だけではなく、千曲川ワインバレー(東地区)の事務も担う。お酒も好きなので、消費者の立場から市内の3つのワイナリーと3人の生産者情報を記事にします。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。小諸市をもっと知っていただきたいので、PR動画を紹介します♪

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