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米作りで頂点 今後は地域農業の発展に力を尽くす

清水 房雄(小諸市宮沢区)
小諸米スターズクラブ代表
小諸市御牧ケ原土地改良区理事長
元農業委員

2016年 2016年から8年間ベストファーマーの認定を受ける(米・食味鑑定士協会)
2022年 第24回米・食味分析鑑定コンクール国際大会にて最高賞の国際部門・金賞を受賞
2023年 宮中祭祀「新嘗祭」に米を献穀

2023年11月23日、宮中恒例祭祀のなかでも最も重要な祭事とされる新嘗祭が執り行われ、市内宮沢区の農家清水房雄さんのお米が、長野県からの献穀米として供進されました。小諸の米農家としては初の快挙です。


献穀米の話をいただいた時

嬉しさ半分、驚き半分が正直な気持ちでした。しかし、自分の米づくりには自信をもって取り組んでいるため、県内でもおいしいお米を作る農家がたくさんいる中、今回、献穀米に選ばれたのは名誉なことであり、とても嬉しく思います。

こだわりの土づくりについて

毎年3月20日頃に肥料を土に混ぜ、微生物を増やし、おいしいお米につなげています。耕作地の御牧ケ原は雑排水が少なく、微生物の生育にも良い環境です。稲の生育状態は分げつ(枝わかれ)を見て判断しています。
昨年は酷暑であったため例年より10日ほど早く稲刈りを行い、収穫量は例年より二割増しでしたが、刈り取りのタイミングは味に直結するので非常に難しかったです。

技術系の仕事についていた清水さん。米づくりにもそのノウハウを活かしており、方向性を決めたらぶれずに同じ作り方を続ける、その過程で足りないものがあったら、情報収集しながら直していくという二つの点を大切にしているといいます。

これから

今後は、米づくりは続けつつ、地域で技術を共有していきたいです。今でも情報交換はしていますが、地域全体で米づくりの技術が上がり、最終的には御牧ケ原のお米が銘柄米になると嬉しいですね。

私の周りでも農家の数は減っています。高齢化や農地の不整形が主な原因です。効率の悪い農地になっているところも多く、特に畑は耕作されていないところが目立っています。また、離農する人たちも今後増えてくると思われるので、篤農家(規模の大きい熱心な農家)にある程度農地を集約し、効率のいい農業を進めていく必要があると思っています。これは市内全体でも同じではないでしょうか。

地域ごとに集合体をつくり、農地管理についてみんなで考え盛り上がれば良い農業につながると思います。小諸全体の農業のブランド力が上がり、ゆくゆくは、小諸の農産物は何を食べてもおいしいねと言われるようになると嬉しいです。

第24回米・食味分析鑑定コンクール国際大会にて国際部門金賞受賞

編集後記

会えば「どうもー!」と優しく声をかけてくれ、近所のおじちゃんのような存在の清水さん。米作りのほかにも市内の菜種生産者が集まる「小諸菜種振興組合」では運営委員として活動しています。
5月4日(土)は、みはらし交流館で「菜の花まつり」が開催されます。清水さんに会いにぜひお越ください。

2023年5月上旬の菜の花の様子

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